妙國寺(堺市堺区)は、16世紀半ばに日蓮宗の学僧である日珖が開山したとされています。「本能寺の変」の際に、徳川家康が宿泊していた寺としても有名です。
境内には本堂や龍神堂、大蘇鉄や伝三重塔柱跡のほか、市の名勝として指定されている平庭林泉回遊式枯山水庭園があります。
大蘇鉄は樹齢1000年を超える国の天然記念物で、一旦は安土城に移植されたものが、毎晩のように帰りたいと泣いたことから織田信長によって斬られたものの、大蛇のごとく悶絶したことで恐れられ、妙國寺に戻されたという伝説もあります。
伝三重塔は焼失した後1658年に再興したものの、1945年の空襲により再び焼失しました。
敷地内にある蘇鉄の枯山水庭園は日本で唯一とされ、千利休からの寄贈品、瓢箪型手水鉢や六地蔵灯篭も置かれています。
1868年には、堺の警備をしていた土佐藩士が、傍若無人な振る舞いをしていた20人以上のフランス兵を斬りつけたことから問題となり、この地で切腹をした「堺事件」が起きたため、慰霊碑が建てられています。
妙國寺(堺市堺区)は江戸時代の頃から名所として有名な場所ですが、近年は市の指定文化財となるなど、復元整備も進み多くの観光客が訪れています。