妙國寺(堺市堺区)は日蓮宗の日珖が開いたとされており、樹齢約1100年のソテツが有名で通称・蘇鉄寺とも呼ばれています。ちなみにこの大ソテツは国の特別天然記念物にも指定されており、「夜泣きのソテツ」という逸話が残っていることからも安産祈願のお寺として多くのひとに親しまれています。
さて、そんな妙國寺(堺市堺区)には土佐十一烈士の供養塔があることをご存知でしょうか。これはいわゆる「堺事件」の際に土佐藩士11名がこの妙國寺で切腹をしたことに起因します。堺事件とは慶応4年、堺の港にフランス水兵が上陸した際に、当時堺の警備の任に当たっていた土佐藩士に殺傷された事件のことです。フランス公使であったロッシュは政府に対し、関係した藩士の斬首、賠償の要求などを行いました。政府もフランス側の要求を飲まざるをえず、賠償金の支払と、事件に大きく関与した箕浦猪之吉以下20名を切腹させる事となりました。この際、切腹していく藩士たちはフランス人たちに内臓を投げつけたと言われており、あまりの凄惨さにフランス側の被害者と同数の11名が切腹したところで、刑の中止となりました。
他にも織田信長、千利休など歴史上の人物もゆかりのある妙國寺に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。