妙國寺は、戦国時代に有名な武将たちが訪れた歴史のある寺です。枯山水の庭園は非常に趣があり、大蘇鉄は天然記念物となっています。そして、この妙國寺には宝物資料館が隣接しています。
宝物資料館には、本阿弥光悦の法華経八巻、大正天皇皇太子時代の玉座、加藤清正が奉納した宝剣、ルソン壺など多数の貴重な品が展示されています。
それらの中でも、特に大きな存在感を発揮しているのが、堺事件で自害した土佐十一烈士の遺品である土佐藩士20名の遺髪なのです。20名分の遺髪がまとめて展示されていて、当時の過酷な状況を見てとることができます。また、土佐藩士が切腹の時に使用した三方には未だに当時の血が残っていて、生々しい様子を表しています。
フランスと土佐藩との争いで多数の死者が出ましたが、責任をとるために自ら名乗り出た土佐藩士の勇気と無念な気持ちに心打たれます。
このように、妙國寺の宝物資料館には、歴史の重みを感じさせるたくさんの資料が展示され、多くの観光客の目に触れているのです。当時の国同士の軋轢や残酷な命令などを改めて認識できる貴重な品が残っています。
これからも、様々な人の心を打つものとして貴重な品は勿論のこと、私たち日本人が、けっして忘れてはいけない先人への感謝の思いを大切に守っていかなければなりません。